広告とメディアの親和性を知れ

広告とメディアの親和性を知らないアドテク業界人は少なくありません。このため無駄な営業をし、営業コストは増大し、サービスが立ち行かなくなることもあります。

 

では親和性の高い広告にはどんな傾向があるでしょうか?

 

アドネットワークやDSP経由の広告は大抵が受け手の意思に関係なく広告を届けるプッシュ型広告です。プッシュ型のネット広告の場合、広告枠を全国区で奪い合わないといけないので、費用対効果が合う広告ジャンルはかなり限定されます。また、アドテクを使うとコストがかかるし、高い技術が必要です。ですからアドテクを駆使しなくてもよい広告、ざっくり言うと、いつでも(衝動買い)、どこでも(全国区)、誰でも(一般的な)、リアル店舗で買いにくい(コンビニと競合すると売れにくい)サービスと親和性が高いです。ゲームや恋愛、アダルト系などになります。

 

逆にいうと、プル型の広告、リターゲティング広告や検索連動広告なら幅広いジャンルで費用対効果を合わせることが可能です。検索連動広告ならキーワード毎にメディアが生成され、厳選されたユーザーに広告を配信できるのでニッチな広告でも闘える余地が残されているのです。

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はじめに

1章 DSPはなぜアドネットワークに勝てないのか
・続々出現するアドテク企業
・アドネットワークに勝てないDSPの売上高
・「ネンド」「アイモバイル」強者の共通点
・「枠から人へ」は間違いだった
・アドテクの使い方が下手
・データ利用で下がる広告効果
・アトリビューションは気にするな
・DSPの構造的弱点


2章 広告配信サービス成長法の基本
・広告配信サービス成長法の基本
・1兆超の組み合わせは見えざる手で
・配信精度を磨いてLTVを上げろ
・ユーザー負担増でマネタイズ
・強引にCTRを上げろ
・コンサル強化へ
・広告とメディアの親和性を知れ

・管理画面を使いやす
・超希少な人材を確保しろ
・マッチングは最強の技術である