アドテクの使い方が下手

広告配信サービスには使えない高度な機能がたくさんあります。手元にあるいくつかのDSPの資料を読むと、「天気・気温指定配信機能」や、配信先のメディアカテゴリに「政治」や「科学」、配信先のユーザーカテゴリに「ペット」「殺虫・防虫剤」などがありました。わかる方にはわかると思いますが、効果的に利用される可能性がゼロに近い機能です。ターゲティング精度を部分的に上げるのは簡単ですが全体的に精度を上げるのは難しいのです。

 

使える機能があったとしても、それを使える機能だと判断し使いこなせる能力ある人が、広告主にも代理店にも、サービスの中の人にも少ないです。このため確立されたアドテク利用マニュアルがない場合がほとんどで、営業マンからは「いろいろ試してABテストしてください」などと言われることもあります。こうしてアドテクは宝の持ち腐れになっていきます。

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はじめに

1章 DSPはなぜアドネットワークに勝てないのか
・続々出現するアドテク企業
・アドネットワークに勝てないDSPの売上高
・「ネンド」「アイモバイル」強者の共通点
・「枠から人へ」は間違いだった
・アドテクの使い方が下手
・データ利用で下がる広告効果
・アトリビューションは気にするな
・DSPの構造的弱点


2章 広告配信サービス成長法の基本
・広告配信サービス成長法の基本
・1兆超の組み合わせは見えざる手で
・配信精度を磨いてLTVを上げろ
・ユーザー負担増でマネタイズ
・強引にCTRを上げろ
・コンサル強化へ
・広告とメディアの親和性を知れ

・管理画面を使いやす
・超希少な人材を確保しろ
・マッチングは最強の技術である