アドネットワークに勝てないDSPの売上高

そんなDSPですが、アドネットワークに売上で完敗と言ってよいでしょう。まずはDSPの売上から確認していきましょう。

 

国内DSPの最大手とみられるサイバーエージェントグループの「MicroAd BLADE」の月間売上高は5億円程度、2番手とみられる2014年に上場を果たしたばかりの「フリークアウト」の月間売上高は3億円程度、KDDI子会社の「スケールアウト」や上場企業のユナイテッドが展開する「バイパス」の月間売上高は1億円前後とみられています。ほかにもたくさんのDSPがありますがほとんど月間売上高5000万円未満でしょう。

 

一方のアドネットワーク1位の「ネンド」は、ここにきて減速しているものの1社で月間売上高10億円を突破しておりDSPが束になっても敵いません。2位の「アイモバイル」も月間売上高10億円弱あるとみられ、アドネットワークの層の厚さを感じさせます。3位は、DSP1位「MicroAd BLADE」と同じグループの「AMoAd」が月間売上高3億円前後。

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はじめに

1章 DSPはなぜアドネットワークに勝てないのか
・続々出現するアドテク企業
・アドネットワークに勝てないDSPの売上高
・「ネンド」「アイモバイル」強者の共通点
・「枠から人へ」は間違いだった
・アドテクの使い方が下手
・データ利用で下がる広告効果
・アトリビューションは気にするな
・DSPの構造的弱点


2章 広告配信サービス成長法の基本
・広告配信サービス成長法の基本
・1兆超の組み合わせは見えざる手で
・配信精度を磨いてLTVを上げろ
・ユーザー負担増でマネタイズ
・強引にCTRを上げろ
・コンサル強化へ
・広告とメディアの親和性を知れ

・管理画面を使いやす
・超希少な人材を確保しろ
・マッチングは最強の技術である