続々出現するアドテク企業

2014年はアドテク企業3社が上場。6月24日にDSPを展開する㈱フリークアウト、同年7月2日にはSSP(Supply-Side Platform)を展開する㈱VOYAGE GROUP、同年12月19日には「パーソナライズレコメンデーションサービス」を提供するサイジニア㈱。それぞれピーク時には数百億円を超える時価総額に達しました。そのほか名だたる企業がアドテクへ参入しており、アドテクへの注目が集まっています。

 

国内DSPの主要プレイヤーを紹介します。国内ではサイバーエージェントグループが展開する「マイクロアドブレード」、2014年に上場した「フリークアウト」、KDDI子会社の「スケールアウト」、㈱ユナイテッドが展開する「バイパス」、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム㈱が展開する「マーケットワン」、㈱オプトとCCC㈱が展開する「クロスト」、そのほか小さいところも含めると数十に上る企業が競い合っています。

 

DSPは会社によって何が違うのでしょうか?

 

配信アルゴリズム、配信可能な提携メディア、管理画面の使いやすさ、ターゲティング機能、料金、手数料、担当者、資本力などに違いが出ます。そしてこれらの違いによって同じDSPでも広告効果に歴然とした差が出ます。

 

また、いわゆるDSPではありませんが、グーグルやヤフー、アドネットワークやアフィリエイトを展開する企業もアドテクを駆使し、広告主とメディアを奪い合っており競合関係といえます。

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はじめに

1章 DSPはなぜアドネットワークに勝てないのか
・続々出現するアドテク企業
・アドネットワークに勝てないDSPの売上高
・「ネンド」「アイモバイル」強者の共通点
・「枠から人へ」は間違いだった
・アドテクの使い方が下手
・データ利用で下がる広告効果
・アトリビューションは気にするな
・DSPの構造的弱点


2章 広告配信サービス成長法の基本
・広告配信サービス成長法の基本
・1兆超の組み合わせは見えざる手で
・配信精度を磨いてLTVを上げろ
・ユーザー負担増でマネタイズ
・強引にCTRを上げろ
・コンサル強化へ
・広告とメディアの親和性を知れ

・管理画面を使いやす
・超希少な人材を確保しろ
・マッチングは最強の技術である